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小骨の欠片

まめかんの日常。

2013年現場まとめ

 とにかくこれを書かないことには年越しできない!のでやっつけですが一通り書きます。

*上半期(1月~6月)

3/8(金) 宝塚花組ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編-」東京宝塚劇場
3/16(土) プラチナデータ舞台挨拶生中継
3/27(水) 秦基博「HATA MOTOHIRO “Signed POP” TOUR 2013 」NHKホール

4/27(土) 宝塚花組オーシャンズ11」東京宝塚劇場

5/3(金) 宝塚花組オーシャンズ11」東京宝塚劇場


5/6(月) 腐男塾フリーライブ@池袋
5/11(土) Hey!Say!JUMP「全国へJUMPツアー2013」東京ドーム
5/12(日) Hey!Say!JUMP!「全国へJUMPツアー2013」東京ドーム
5/25(土) 増田貴久「ストレンジフルーツ」グローブ座

6/18(火) 坂本昌之「シルバースプーンに映る月」@グローブ座
6/20(木) 宝塚花組戦国BASARA真田幸村編-」@東急シアターオーブ
6/29(土) 嵐「嵐のワクワク学校」@東京ドーム

*下半期

7/7(日) 「黒バスカップ2013」夜の部@舞浜アンフィシアター
7/26(金) NEWS「NEWS LIVETOUR2013 NEWS MAKES YOU HAPPY! MAKES THE WORLD HAPPIER!」秩父宮ラグビー場
7/27(土) 「Sukimaswitch in Augusta Camp 2013」横浜赤レンガ倉庫

8/22(水) ジャニーズフィルムフェスタ@TDCホール
8/22(木) AKB48グループ「AKB48 2013年真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」@東京ドーム
8/27(火) NEWS「NEWS LIVE TOUR 2013 NEWS MAKES YOU HAPPY! MAKES THE WORLD HAPPIER!」1部@名古屋ガイシホール

9/7(土) NEWS「NEWS 10th Anniversary」東京ドーム
9/9(月) 「DREAMBOYS JET」帝国劇場
9/19(木) 関西ジャニーズJr.&中山優馬「ANOTHER」日生劇場
9/28(土) 「ガールズアワード2013 AUTUMN/WINTER」国立代々木競技場

10/4(金) 宮野真守「MAMORU MIYANO SPECIAL LIVE 2013 ~TRAVELING!~」日本武道館
10/12(土) A.B.C-Z「ABC座2013ジャニーズ伝説」日生劇場
10/18(金) 劇団四季「ウィキッド」電通四季劇場 海

11/3(日) 泉谷しげる・miwa・ゆず他「ラジオが教えてくれた音楽コンサート」東京国際フォーラム
11/8(金) 関ジャニ∞関ジャニ∞ LIVETOUR2013 JUKE BOX」@東京ドーム
11/15(金) Kis-My-Ft-2「Kis-My-Fit2 SNOW DOMEの約束」@東京ドーム
11/16(土) スキマスイッチ「Sukimaswitch 10th Anniversary Arena Tour2013 “POPMAN'S WORLD」さいたまスーパーアリーナ
11/24(日) 小野大輔神谷浩史(DGS)「DearBoy祭」ライブビューイング

12/4(水) 中谷美紀他「ロスト・イン・ヨンカーズ」神奈川芸術劇場
12/21(土) 「Original Entertaiment Paradise 2013~ROCK ON!!!!~」両国国技館
12/25(水) PerfumePerfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 」東京ドーム

計:ジャニーズ15/宝塚4/声優4/その他9

総括

去年はジャニーズ5公演とかだった気がするので、ジャニーズだけでも去年の3倍行ったのかな。
今年はかなり現場に行ったし、我ながら東京ドームによく通ったな~!と驚いてます。
機会とお金があれば行ってみたい現場はたくさんあったけど、手広く見る、が今年のテーマだったので、おおむね悔いはない2013年でした。

☆声優現場デビュー

今年、特筆すべき点は、やはり声優現場デビューかなと。
数としては4つなのでさほど多くないんですが、去年まで生で観たことのある声優さんなんて一人もいなかったのに、今年の下半期であっさり2桁行ったというw ちょっと経験値あがった!(はず)
黒バスのイベントに始まり、マモちゃんの武道館、DGSライブビューイング、おれパラまで一切はずれなし!声優現場楽しすぎる。
声優さんの現場はトークやアフレコなんかが多いですし、セットも比較的シンプル。それだけにご本人の手腕が試されるのが、声優現場じゃないかなと。一方、声優さんたちも異常にステージ慣れしていて、しゃべり一つで観客を自由自在にあやつっているわけですよ。実際行くと、いろんな意味でファンサービスのスキルが高すぎて鳥肌もの。
高校生の頃に「DearGirl~Stories~」で小野大輔さんのぬるいファンになってから、ご本人を実際に見るのまで5~6年ぐらい空いてるので、念願の……!という感じの現場デビューでもありました。小野Dは現場ごとにキャラクターというか役割を微妙に変える人なのですが、どれもずっと見てきた小野Dで、どの小野さんも好きだなぁとしみじみ思ったし、最高に癒されたし、ピンポイントファンサ(たぶん錯覚)に落とされました。あの威力はすごい。
あと、ブログにも書いたけども、宮野真守さんのライブはすごく素敵だったので、声優さんライブデビューはぜひともマモちゃんをおすすめしたい!
ってなわけで、来年はマモちゃんのライブ誰か一緒に行ってくださいw 来年は声優さん関連も輪を広げられたらいいな。

☆ジャニーズ関連

ジャニーズは完璧に事務所担でしたね~。そのくせ嵐コンに入れていない体たらくですが、どうしても今年のうちに見ておきたかったグループをつまみ食いできたので刺激も学びも多かったです。東京ドームの公演ばっかり入っていたので、グループごとのカラーやフェーズが感じられたような気がして楽しかったです。ジャニーズはほんと奥が深いです……!
嵐・NEWS以外で特に印象的だったのは、JUMPコン。
それまでJUMPは比較的内輪で閉じている印象が強く、いまいち踏み込む勇気がなかったのですが、今年のJUMPはシングル“Come on a my house”が象徴しているように、とにかくウェルカム!なイメージでした。
そんなオープンな空気に後押しされて足を運んだコンサートは、ゲストもいたし、私のように観客にも他担が多く入っていたと思うのですが、よっしゃ~誰だってどんと来い!って感じのたくましさと、そんな中JUMPを見せつけてやろうという気概が感じられてとにかく男らしかったです。
テーマがテーマなだけに、コンサート自体に強烈なメッセージはないのですが、キラキラとふわふわとかっこいい!が見事に混ざり合っている、ゆるぎない王道のジャニコンは本当に素晴らしい!とにかく多幸感に満ち溢れていて、すごく幸せな気持ちになれるコンサートでした。
あと、売れる準備万端で上昇気流をじりじり待っているような、そういうあの頃のJUMP特有の空気感なんかもすごくわくわくしました。
来年は今年以上の快進撃が始まるんじゃないかなと思っているので、コンサートに気軽に行くのも難しいかもしれませんが、JUMPコンはぜひまた行ってみたいです。
NEWSは、衝撃的だった昨年のコンサートに匹敵するほどクオリティーが高く、個人的には去年よりもすごくすごく好きなコンサートでした。まだまだ彼らが目標とするところまで遠いかもしれないけれど、一年かけて、4人全員が歌とダンスをしっかり磨いてきたことが本当にうれしい。10周年という節目の年ではありましたが、彼ら自身も通過点でしかないとシビアに語っているように、もっともっと素敵なステージを作ってくれるはず!と大いに期待が高まった一年でした。

☆舞台

舞台も比較的たくさん観ましたね〜!
私がドハマりしたのは宝塚花組の「オーシャンズ11」。一回見て、速攻2回目のチケット取ったくらい宝塚のきらめきが詰まってました。宝塚デビューする人にぜひ見てほしい演目だったなぁと。この公演で花組が大好きになったので、トップスターの卒業は寂しすぎます。まだあの時の花組を見ていたいよ~!
あと、もう一つ印象的だったのは、劇団四季の「ウィキッド」。「Defying Gravity」を聞きたいというただ一点で行ったのですが、テーマも構成も歌も、本当に大好きな作品でした。終わってしまう前に一度観ていただきたいし、学生~大人の方までグッとくる作品じゃないかと思います。おすすめです。

☆その他

演出のトータルクオリティーの高さでぶっちぎっていったのはPerfumeの東京ドームかな。
衣装、演出、ダンス、照明……全部隙がなく、素晴らしく完成されていたコンサートでした。
今年は東京ドームを使ったコンサートをそこそこ見ただけに、より一層Perfumeの異質さを感じたライブでした。
東京ドームで公演するグループは、物理的に近づく工夫をすることが多いと思うのですが、Perfumeの場合は物理的な近さより演出が優先されていて、外周やバックステージを使う曲もかなり少なめ。
じゃあ、距離感を縮める工夫はどこにあるのかというと、MCなんですよね。MCがとにかく精神的に近い。MCが始まったとたん、会場中を一瞬で内輪にしてしまう、この空気感とバランスには感動しました。
さらに、アンコールの終わり方が最高!
観終わって思ったのは、あれはほとんどのジャニーズはきっとやらないだろうなということでした。ジャニコンがスタイリッシュになり切らない理由もそこにあるんだろうなぁと直感的に理解できた気がします。
どちらが良い、悪い、ではなくて、だから私は両方とも好きなんだなぁと思いました。



駆け足ですが、2013年はこんな感じでした。
来年は機会があれば声優現場に足を運びつつ、テニミュやらまだ覗けていない場所を観てみたいかな~。
基本的に、お誘いいただければなんでも行きますので、お詳しい方がいらっしゃいましたら手ほどきお願いします笑
ジャニは全部違って全部楽しかったのですが、今年ほど行ける気がしないので、チケットが取れる範囲でいろいろ観れたらいいかなと。
ほんと、2013年は現場が楽しくて幸せでした~!
来年も良い現場に巡り合えることを願って。

水城せとなさんの「失恋ショコラティエ」を読んだ

※ネタバレしてます。

第一巻、めくったとたんに目に飛び込んできたモノローグが、早くも重い。

もしも生まれ変われるなら
彼女の赤血球になりたい

あの皮膚の下をゆらゆら流れ続けて
彼女の体のすみずみまで旅をするんだ

 そう語る主人公、小動爽太が高校時代の先輩であるサエコさんに向ける執念は相当なものだ。
 高校時代に一目ぼれし、それからサエコさんに近づくために努力を重ね、二股をかけられても、フラれても、彼女が結婚しても、好きな気持ちには関係ないと恋心をじっくり煮つめている。
 彼女はチョコレートが大好きだ。だから、爽太は彼女に振り向いてもらいたい一心でチョコレート作りの腕を磨き、製菓学校を卒業した後はフランスに飛んで修行をする。日本に帰ってからも爽太の作るチョコレートは高く評価され、とうとう自分の店を持つことになる。


 爽太の原動力となったヒロイン・サエコさんはいったいどんな人なのか。
 さぞかし非の打ちどころのない素晴らしい女性なのかと思いきや、外見は至って普通(とはいえ十分可愛らしい)で、えっちしてないから付き合ってないよね?と言い放ち、イケメンをとっかえひっかえ渡り歩き、最終的に有名雑誌の副編集長と結婚したという小悪魔的魅力を持ったモテ女である。
 ヒロインでありながら、いかにも同性受けしなさそうなスペックを兼ね備えた彼女は、結婚後も思わせぶりな発言で爽太の心を揺さぶり続けるので、読者は気が気でない。


 そもそも、もし爽太の思いがめでたく成就し、彼女と結ばれたところで二人は幸せになれるのだろうか。
 彼らがどれだけ思いあったところで、結局は不倫関係にしか行き着かない。けれど、爽太はそんなことを物ともせず彼女を思い続けるのだ。

俺おかしいかな
・・・誰にもわかってもらえないかもしれないけど
これでも本当に好きなんだよ

向こうからこっちに寄ってくるように
いっぱい罠を仕掛けなきゃいけないんだよ
俺はもっと、悪い男にならなきゃいけないんだよ

 一般的な倫理観を簡単に飛び越え、振り向いてもらおうとする爽太は正しくないかもしれないけれど、とにかく強い。彼の思考は時に受け入れがたくも感じるけれど、理由は何であれ、ショコラティエとして貪欲に上を目指す姿がまばゆく輝いていることに変わりはなく、主人公としての魅力をぞんぶんに持っている。


 そういったサエコさんや爽太への反感、羨望、嫉妬……読者のなんとなく釈然としない思いを代弁してくれるのが、爽太の同僚、薫子さんだ。
 薫子さんは、爽太に片思い中の年上の女性。爽太にも、爽太のチョコレートにも魅せられている薫子さんだが、告白する勇気はなく、傷つかないくらいの距離で少し遠巻きに爽太の恋愛を眺めている。
 日々、爽太の思いの強さを見せつけられながら、なぜ爽太はサエコのことが好きなのだろう?普通の女なのに、きっと振り向くこともないのに、と繰り返し問い続ける。

 第一巻のラストで、薫子さんは爽太の恋心をこう語る。

なんかね
爽太くんがこんなに頑張ってることも
結局サエコさんのためなんだと思うと
悲しくなるよ
全部捧げられているみたいで
サエコなんて大した女じゃないのに

 そんな薫子さんの言葉に、同じく同僚のオリヴィエはこう返す。

ソータがサエコを好きになったことでこんなお店が出来たのなら
それはすごく価値のある恋愛だよ
僕は認めるよ
その恋の価値を、僕は認める


 爽太がサエコさんに向ける悶々とした思いはボウルの中に溶け込んで混ざり合っていく。行き過ぎた片思いは、爽太の手で美味しいチョコレートに変わることでようやく存在意義を認められる。

チョコレートの香りに包まれると
否応無く彼女のことが頭に浮かぶ
俺も煩悩の塊みたいな男子の一人だから
全身邪な野望で満ち満ちてるよ
神経を研ぎ澄ませてありったけの情熱を注いだ俺の分身みたいなショコラを
彼女の口に含ませたい

彼女の体の中に注ぎ込みたい
彼女の細胞のひとつひとつにまで染み込ませたい
そんな淫らな野心が
いつのまにかこんなところまで俺を連れてきたんだ
どうしようもないね

「どうしようもないね」

 そう思いながら、サエコさんのために作り続けた爽太のチョコレートは、たった一粒で食べた人の心を軽々とすくい上げていくのだ。

 最初の方で、サエコさんは同性受けしないヒロインだろう、と書いた。
 けれど、サエコさんに感情移入できない人であっても、サエコさんがチョコレートを口にするシーンには惹きつけられてしまうに違いない。
 サエコさんは嬉しいときにも、苦しいときにもチョコレートを食べる。

 夫と喧嘩をし、お風呂場で声を殺して泣いたサエコさんは、一粒のチョコレートを選んで、口に運ぶ。
 サエコさんが無防備にすがり、支えるのは、夫でも、友人でも、親でもなく、爽太の作ったチョコレートなのだ。チョコレートなら、誰にも分かってもらえない私の思いを受け止めてくれる。
 そんな声が聞こえてくるような数ページ。サエコさんは確かに私たちの中にいるのだと思った。


失恋ショコラティエ」には、主人公たちの他にもいくつかの恋愛が描かれているけれど、出てくる人たちは一様にどこか寂しい。
彼らの恋愛は孤独だ。想う相手はいるけれど、自分の心は自分だけにしかわからないと思っている。恋は相手に見せられるほど美しいものではないと知っている。だから、相手に感情をぶつけることに臆病で、理解してもらえるなんてことは期待すらしていない。諦めから始まった恋愛には、いつまでも孤独と駆け引き、疑心暗鬼が付きまとう。

 誰かといるのに、どこか寂しい登場人物たち。
 不幸なわけじゃない。客観的に見たら十分幸せなのかもしれない。
 けれど、寂しいのだ。
 寂しさをチョコレートで紛らわせ、ときには隣にいるだれかと刹那的に慰めあう。
永遠に独り相撲をしているような、言いようのないむなしさがこの物語には満ちている。

恋はアートじゃない。人生そのもの
過酷でドロドロに汚れるものだ

 そう、オリヴィエが言うように、お世辞にもキレイとは言い難くドロドロしている彼らの日常。

 だから、おもしろい、と言ってしまうにはこのマンガはやや苦すぎるかもしれないなぁと思う。

 恋をしたから幸せになれるわけじゃない。恋が実ったから幸せになれるわけじゃない。
 遠い昔、キラキラと輝いて見えた恋愛だって、すでに痛くてイタいものなのだと知ってしまっている。
 それを、何よりもきらめいていたはずの少女マンガで改めて突きつけられるのは思った以上に苦い。


 今のところ、彼らの話がどうやって着地するかは全く分からないけれど、せめて登場人物みんなに、寂しさを分かち合える人がいて欲しい。そんな風に願わずにいられない。


 ドロドロした片思いと艶めいたチョコレート。
 一見、相反するような描写が絡み合い、自然と重なりあっていくことで、より一層混沌が深まる不思議な構成。

 彼らの恋愛にぎゅっと胸を締め付けられたあとに、爽太の作る美味しそうなチョコレートが、どんな恋だって無駄じゃないと優しく受け止めてくれるもする。
 片思いだって、失恋したって、向き合えばどこかにたどり着けるのかもしれない。 
 共感できなかったはずの彼らの恋愛を読みながら、これまでゆっくりと風化させてきた美しくもない思い出を、そっと労わってもらったような気がした。

 苦くてほんの少し優しい。だから癖になる。このマンガはそんな魅力を持っているように思った。

失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)







 ちなみに、私は水城せとなさんの作品だったら「失恋ショコラティエ」よりも「窮鼠はチーズの夢を見る」の方がずっと好きでした。少女マンガレーベルだったので、ページめくってBLマンガだったことに最初は驚きしましたが、引き込まれて読み切ってしまいました。
 心情描写の細かさと切れ味、言葉選びの的確さといった持ち味も冴えていたし、巻数が少ないというのもあってか、テーマやメッセージが凝縮されていてグッときました。
 ただし、いろんな点で「失恋~」より描写は濃いめだったので苦手な方はご注意ください。

「窮鼠~」はなあなあで流されるままに生きてきた三十路男と、執念深く主人公に片思いし続けていたゲイの後輩との恋愛を描いたマンガ。
 うだうだと考えつつ、ぼんやり楽な方向に流されていく主人公にイライラする人も多そうですが、男と付き合うなんてことを考えたこともなかった主人公だけに煮え切らない態度が妙にリアル。主人公は冷静に考えるとずるずると不倫するわ浮気するわでかなり最低の男なんですが、それだけに「逆らえないから」と相手に責任を押し付けながら、男同士の深みにはまっていく感じもなるほどなぁ……と。
 後輩側が主導権を持っているのかと思いきや、後輩は主人公のことが大切すぎてどうしても強く出れなかったりと、二人の攻防はかなりスリリング。

 BLと言いつつも女性ががっつり出てきて恋愛するし、男女ともに性格が美化されすぎていないのもすごく好き(女の子は若干いい子すぎたけれど)。
「窮鼠~」も良かったけれど、続編&完結編の「俎上の鯉は二度跳ねる」の終盤の言葉選び、切れ味は最高。
 手放しで明るいわけじゃないけれど、別に暗いわけでもない。そういうさじ加減も好みでした。
 
「失恋~」を読もうと思って偶然読んだんですが、めっちゃよかった。初めてBLマンガ買ってもいいかな?って思うくらい良かった。とりあえずもう一回読んでみてから考えようかなぁと思ってます。

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

100均グッズを使って整理してる本棚をさらしてみる

こんにちは。絶賛大掃除中です。
本棚の整理がだいたい終わったよー!!!

基本的に物をためやすいタイプのオタクなので、片づけを始めると毎回大変なことになるんですよ……。
一通り終わって(というか飽きて)、疲れた反動でなぜかブログを書いてます。
久々にすっごい普通の日記です。

今の本棚

今の本棚は去年の冬に買いました。
ニトリのやつで、棚の幅をいろいろと動かせるものです。
終売直前くらいの古い型で、定価がトータル3~4万くらいだったかな?
古い型だったからか買った時は安くなってました。
イメージは下のリンクみたいなやつ。これに、上置きがついている感じで、トータル2mくらい。


本棚を選ぶまで

 本棚って選ぶのかなり難しいんですよねー。
 本棚を買うときに、図書館みたいにサッと取り出せる本棚が欲しい!と思ったんですけど、そういうオープン書棚のタイプはスペースを使うんですよ。当たり前なんですけど。
 私の場合、本棚におさめなければいけない冊数がかなり多いんですね。去年本棚買う前に数えたら本だけで650冊ありまして。内訳を詳しくみると文庫本にかなり偏っているんですが、新書もハードカバーもそこそこあるんですね。
 そんなわけで、棚が決まっている普通の本棚を買うと本棚内のスペースが余ってもったいなく、かといって、文庫専用の棚を買ってしまうと大きいサイズの本が入らなくなっちゃうし……とまあ悩みました。
 スペースが有効活用できるかな?と思いスライド式とかも検討したんですが、私の木工の腕だとしっかり組みたてられる気もしないし、手が届く値段のものだとレール部分がすぐ壊れるというレビューをちょくちょく見かけたので見送ることに。
  
 さんざん悩んだあげく行き着いたのが、さっきのリンクのもう一つ古いモデルとIKEAのBILLY。
 この二つに絞った理由は、床面積と容量を両立するために背が高いものにしようと思ったこと、安くて軽いと棚板が割れるというのを見て怖くなったので材質がそこそこちゃんとしていて割と長持ちしそうなこと、棚の高さがかなり自由に動かせるので手持ちの本に合わせた棚が作れそうだと思ったことの3点です。
 ニトリに決めた理由はあまり覚えていないのですが笑、棚が縦に3ブロックに分かれていて、BILLYよりも自由度が高そうだったのでこっちにしたんだと思います。
 ニトリは丸一年使い、とくに不具合は感じてないですが、持ちが悪いって話は結構聞きますねー。
 あと、大きい本棚を買うと組み立てるときが大変!私の腕が悪いのか、ところどころかみ合わなくて焦りました。
 ちなみに組み立ては、二人がかりじゃないと無理ですし、しかも男の人いないと相当きついので、頼むときは男手がある日にしたほうがいいです。動かせる棚は本当に自由すぎて求めている形に行き着くまでこれまた結構大変でしたw
 とはいえ、組み立てちゃうとかなり安定感がありますのでそれは良かったなぁと。ホコリもそんなに溜まりません。

 ちなみに、見送ったIKEAのBILLYは大きい本棚を求めている人のテッパン製品だし、評価も相当高いので安心感はあるかも?って感じです。組み立てはきっとそれなりに大変だと思います。
BILLYの場合、同じシリーズでもっと小さい本棚もありますし、自分好みにカスタマイズできるのも良さそうだなぁといまさら思ってます笑

イケア 通販 ikea IKEA BILLY 書棚 ホワイト

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価格:19,711円(税込、送料込)



本棚をさらす

 本棚を置いてある部屋が本棚で埋まっていて、全体が撮れなかったんで、ブロックごとにさらしていきますー。
 最初にことわっておきますと、整理したの……?っていう雑さですし、ほとんどカバーかかってるので面白くないです!
 中身はミステリー・ファンタジー・ラノベで8~9割くらいです。

上半分

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上はリピート頻度の高い文庫本を中心に置いてます。ハリーポッターが置いてある段までが上段です。

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上段は、あいうえお順、作家ごとに仕切りを作って並べてあります。仕切りは絶対欲しい!と思ったんですけど、本当に本棚用の仕切りを買おうと思うと業務用のお高いやつになってしまうみたいで、なかなか難しいんですよ。
そんなわけで雑に手作りコース。

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仕切りは100均グッズと家に埋もれていたメモ帳&ポストイットで作ってあります。もろもろの雑さはスルーして下さいw
100均で買い込んでいろいろ試した結果、A6サイズのハードタイプのカードケースが本棚の仕切りにぴったりで、見つけたときはこれだ!!!と地味に感動しましたw
私は手書きで作っちゃったんですが、PCで印刷したりするともっとそれっぽくなるんじゃないかなと思われます。
カードケースはこういう感じのやつ。

コクヨ/ハードカードケース A6 20枚/クケ-3016

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価格:1,190円(税込、送料別)


下半分(右側)

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右側の一列は文庫本のスペースで、文庫本サイズすれすれの位置に棚を置いてあります。きつきつに詰めてむりやり5段作ってます。上の取り出しやすいところには小説を置いてあるんですけど、こっちにはエッセイとかちょっとまじめな感じの本とか、ラノベとか、かなり雑多に入ってます。
下半分は上より奥行きがあり、前後に文庫を置けるようになっています。
これは後列のみ並べた写真です。

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前後に置けるとは言え、前列を普通に並べてしまうと後ろが全然取り出せなくなっちゃうので、前列は細長いカゴにいれて取り出しやすくなるようにしてあります。

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カゴに入れている分はこんな感じで、冊数の多い作家さんごとにまとめてあります。
このカゴも100均。底のサイズが文庫本の幅にぴったりなものを選んであります。

下半分(左・中央)

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下段はずーっと昔に読んでいた児童書が半分を占めてます。青い鳥文庫とか懐かしくないですか?笑
もらい物の本なんかもありますし、一番思い出深いコーナーだったりします。棚の大きさは上から順番に、ノベルス(講談社BOX)・文庫・小さ目ハードカバー・ハードカバーサイズです。

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こっちにも前にカゴを置いて完成です。
こちら側のカゴには、買ったばっかりで次読む本とか、棚とサイズが合わなかった新書なんかをまとめて入れてます。

おまけの本棚グッズ

コミック

コミックは本棚に入る余地がないので、ストッカーに入れて棚にしまってます。これもそろそろ溢れそうなのでどうにかしないといけないやつです。

コミック本ストッカーCMS-23ホワイト/クリア

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価格:4,060円(税込、送料込)

雑誌

今年はかなり雑誌が増えてしまったので、別の部屋に置いてあったサブの本棚を2つ目の雑誌棚にしました。
パンフレットなんかも一緒に並べてます。
ちゃんと収納場所考えなきゃなんですが、とりあえずカラーボックス万能!

カラーボックス 3段

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価格:1,680円(税込、送料込)

ブックカバー

本を買うと必ずブックカバーかけてもらいます。書店によって紙質が違うのですが、私はくまざわ書店のつるんとした紙質が好きです。東京堂書店も好き。ここは揃えてる本も面白いです。
書店でかけてもらったカバーがへたってきたら同じような紙製のものを自分で折ってかけたりしてます。
マンガはほとんど外で読まないので最近は透明カバーかけてます。透明カバーはコスパもいいし、あんまりへたってこないので使いやすいですねー。



本棚もちょっと手をかけてみると結構使いやすくなりますし、気軽に本読みたくなりますよー。
100均でウロウロしながら手が伸びやすい棚作りを考えるのも意外と楽しいですw

そんな私の本棚なのですが、今年はいよいよ本があふれてしまいました。
整理が全部終わったら小さ目の段ボールひと箱ぶんくらいの本とさようならすることになりそうです。
寂しいなぁ。

双眼鏡に一万円出してみたら、コンサートがもっと楽しくなった

 今日は2013年一番買ってよかった物として、数ヶ月前に買った双眼鏡の話をしたいと思います。
 数千円のお手頃な双眼鏡から、少しステップアップしてみようか迷っている方の参考になれば幸いです。

★現在使っている双眼鏡について

 私が使っているのは、Vixenのアトレックスです。

倍率*1:8倍
口径*2:25mm
実視界*3: 7°
明るさ*4:10
重量:360g
アイレリーフ*5:18mm (ハイアイポイント((アイレリーフ15㎜以上のもの)))
※防水機能

アトレックシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen

 Vixenはあまり聞き馴染みがない企業名かもしれませんが、双眼鏡の中ではかなり有名なメーカーです。
 私は10×25を使っています。倍率の選び方については、一番最後にまとめて書いてありますが、ドーム・スタジアム規模で使う方以外は8倍が断然おすすめです。あとは好みになります。


 これを買ったのは、今年の9月のことでした。お値段なんと一万円!
 コンサートや舞台にはひょいひょいお金を出す私ですが、その時はかなり悩みました。
 本当は5000円前後のものを買うつもりでしたし、お金がない私にはなかなか痛い出費です。
 悩みながら何回も家電量販店で双眼鏡を見比べ、最終的に購入を決めました。

※双眼鏡選びに使ったリンク&大まかなポイント

 用語集までつけると長くなりすぎるので、詳しくは下記のリンク等を読んでくださればと思います。
★用語に関して詳しいリンク
双眼鏡の選び方,コンサートおすすめ双眼鏡, 低倍率双眼鏡
双眼鏡用語 - Viva Nikon binoculars!

★選び方や注意点について詳しいリンク
双眼鏡が欲しい - 法政天文研究会 on the web - Seesaa Wiki(ウィキ)
双眼鏡の選び方,コンサートおすすめ双眼鏡, 低倍率双眼鏡


 これらの内容を踏まえつつ、ざっくりまとめてみます。
①安い双眼鏡は買わない
 双眼鏡はわかりやすく値段と性能が比例するんですよね。なので、2~3万は出さないと、との声もありますが、おおむね希望小売価格5000円超が最低ラインの目安になりそうです。安めの双眼鏡を買いたい方は、記事後半で紹介する実売価格5000円代あたりから選んでもらえるといいかなと思います。

②選ぶなら低倍率のもの
 同じモデルでも低倍率の方が双眼鏡の性能が高く出ます。手ブレも低倍率になるほど気にならなくなります。
 ※倍率の目安は、観劇なら3~8倍、コンサートなら8~10倍

③口径は20~30㎜のものを
 口径が大きいほど性能が上がりますが、口径が大きいほど手ブレが大きく感じられます。手持ちならMAXで30㎜かなと思います。

④実視界は8倍だったら6°以上、10倍なら5°以上
 それくらいあると、覗いたときに視界が広々と感じられます。
 
⑤重量は400g以内がおすすめ
 200gまでは軽く感じますが、200gを超えるとやや重く感じはじめます。片手でも使えて疲れにくいものを選ぶなら400gが限界。

⑥メガネの人はハイアイポイントのものを
 メガネを使っている人はアイレリーフ15㎜以上のものを選びましょう。あと、女性でマスカラがつくのが気になる方もハイアイポイントのものがおすすめです。

 もとに戻ります。

双眼鏡購入の決め手

 
 5000円代のものと何が違うかというと大きく3つです。
①視界の広さ
 これが一番の決め手でした。前の双眼鏡はかなり視界が狭く、見たいものを探せなかったり、見落としたりしてしまっていて、結果的に双眼鏡を使わなくなっていきました。その反省もあり、そこそこ視界が広いものを求めていました。
 特に10倍の双眼鏡はあまり視界が広いものが見当たらず、その中でこれは格段に見やすいなと感じました。

②レンズから見たときの質感
 これもかなり違いました。同じ見えるでも、こちらは生々しく見えます。色が鮮やか。Blu-ray画質みたいなものだと思います。
 レンズの質感の違いは、家電量販店で見比べていた時よりもコンサートで使った時の方がはっきりわかります。
 それほど広さもなく、明るい家電量販店では、お手頃価格のモデルでもかなり見えるのであまり差を感じないかもしれないですが、コンサートで使ってみると臨場感が全然違います。

③ピントの合わせやすさ
 ピントを合わせるリングが大きいので小さい動作でピントを合わせることができる。まあこれは決め手にはなりませんでしたが、一瞬の仕草をくっきりに見たい私にとっては意外と嬉しい機能でした。

 視界の広さとレンズを通した時の質感の違い、その二つが最終的な決め手になりました。それに防水だったので、一個持っているとだいたいどの場面でも使えて便利かなと。

 あと店員さんに、価格の違いがどこにあるのかと聞いたところ、「双眼鏡の見やすさは使っているレンズの質で決まり、いいレンズほど高くなります」との返答があり、その身も蓋もない感じに、かえって、「ならお金出してみるか」と後押しされたりしました笑
 店員さん曰く、数値で出ているスペックよりも、レンズがよっぽど重要だそうです。コーティングの違いなんかが価格に比例し、それが見え方の決定的な違いになるとのこと。
 私が買ったものも、スペック的にはあまりよさそうに見えないのですが、覗いてみると良いんですよね。確かに……となんだか納得でした。

3ヶ月使ってみた感想

 いやー、双眼鏡ってちょっとお金出すとすごいんですね。
 どこを見ているかわからなくて見たいものを見逃した!とかピントはあってるはずなのに薄らぼんやりしていて見えない……とか、これなら双眼鏡なくていいわ!って双眼鏡にイラつくことがほとんどないのです。
 ていうか、これまで要所要所にしか使わなかった双眼鏡を、ものすごく使ってる。なんなら、半分くらい野鳥の会*6してます。ダンスも細かーく見えるし、メンバーの絡みなんかもばっちり。その日その会場で起こっていることはほぼほぼ把握できるのし、好きな時に好きな人を追えるコンサートは超楽しいです!!!

 重ねてになりますが、なぜか双眼鏡で見ると、裸眼+コンタクトよりなぜか質感がリアル。
 レンズを通しているはずなのに、本当に手で触れられる距離にいるみたい。これ使ってから、双眼鏡越しのアイドルの姿に崩れ落ちる人の気持ちがよくわかります。私も何回か1Fスタンドに向けられた輝くような笑顔に崩れ落ちたよね。私2Fにいるのにさ……。

 あと、私はこれでバンドを見るのも好きです。純粋にうおー!プロすげー!!!ってなります。手元見ると超絶うまいのが素人目にもよくわかります。面白いです。
 コンサートと関係ないですが、天体観測にもちゃんと使えます。満月のときに月を見てみたら、クレーターまで見えて楽しかったです笑

 そもそも、私の場合、視力に関しては、近視で乱視という二重苦なので、基本的になんとなくぼんやりした世界で生きてるんですね。
 くっきり見えるという一点でもう幸せだし、もうこのくっきりはっきりした景色を手放せないなと思ってます。
 なんで早く買わなかったんだろう!

※一万円の双眼鏡のデメリット

 とはいえ、この双眼鏡にもデメリットはあります。
 簡単に言えば、大きくて重くてゴツいのです。
 というか、大きいからよく見えますし、大きいから重くなるんですね。
 特に重さは、片手がペンライトでふさがっている私には結構なネックになりました。

 たとえば、私が当初購入を検討していた5000円代の双眼鏡は、だいたい重量が200g以内で女性でも片手でらくらく扱えるものばかりでした。
 一方、こちらは重量が370g。5000円代の双眼鏡の約2倍の重さです。
 コンサートが3時間と考えると、370gというのは片手で扱えるギリギリの重さですし、首にぶら下げるにもギリギリの重さだと思います。370gは持つとそうでもないですが、首にかけると結構重く感じます。
 大きさも1.5倍くらいにはなると思いますし、デザインも5000円代のものに比べると無骨といいますか、しっかり双眼鏡です。
 
 ですので、万人に私が買った双眼鏡がおすすめだとはいえないのですが、デメリットを踏まえても私は本当に買ってよかったと思っています。一万円前後のプチリッチな双眼鏡の中では価格・スペック・デザイン*7ともに結構バランスが良いと思います。

★まとめ

一万円の双眼鏡を買った感想としては、タイトル通り、コンサートやら舞台やら、何かを観に行く時にどうせなら双眼鏡にちょっぴりお金をかけてみるともっともっと楽しくなるよ!ってことかな。
 あと私の場合、普通なら遠いと感じがちな天井席だって、双眼鏡持ってたらむしろ楽しみになるとか、意外な方向でポジティブな変化がありました。天井席は全体を見渡せて素早く観察に移れるので、むしろ気ままに見たいものを見るには絶好の席なんですよねぇ。笑
 そういう小さい気持ちの変化も含めて、双眼鏡一つでコンサートの充実感が格段に変わったと感じています。

 双眼鏡選びについてまとめるなら、上と少し違って価格じゃなくとにかく自分に合った双眼鏡を選ぶのが一番ってことになります。
 私にとっては最高でも、ほかの人にとっては使いにくいし無駄遣いってこともざらなジャンルだと思います。

 いくら性能が良くても重いのは絶対に嫌とか、大きすぎるのは嫌とか、何かしら譲れないポイントがあると思うのでそこは譲らずに、いいところも微妙なところも比較検討しつつ、自分の使い方や条件に合った双眼鏡を探すのが一番です。

 でも、もしも迷った時は、ちょっぴりお金をかけてみてもいいんじゃないの?って思ったし、私が好きで好きでたまらない時間を楽しむために、お金をかける価値のあるアイテムだと感じています。



★今回紹介した双眼鏡

 口径:25mm
 実視界:7°
 明るさ:10
 重量:360g
 アイレリーフ:18mm(ハイアイポイント)

Vixen 双眼鏡 10倍 アトレックHR10×32WP 完全防水 ラバーコートボディ 14594-2

Vixen 双眼鏡 10倍 アトレックHR10×32WP 完全防水 ラバーコートボディ 14594-2

 倍率:10倍
 実視界:5.5°
 明るさ:6.3
 重量:360g
 アイレリーフ:18mm(ハイアイポイント)
アトレックシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen


 この先は、5000円~10000円くらいの初心者におすすめの双眼鏡リストと、いくつかの会場で10倍の双眼鏡を使った時の感想になりますので、よかったら双眼鏡選びと倍率選びの参考にしてください。


おすすめ双眼鏡リスト

 今回ご紹介したものとほぼ同スペック・同価格帯の他社製品と、5000円前後のお手頃価格のおすすめ双眼鏡です。

★Vixenアトレックスとほぼ同スペックの製品

OLYMPUS 双眼鏡 8x25 小型軽量 防水 パープル 8X25WP II PUR

OLYMPUS 双眼鏡 8x25 小型軽量 防水 パープル 8X25WP II PUR

 口径:25mm
 実視界:6
 明るさ:9.8
 重量:260g
 アイレリーフ:15mm(ハイアイポイント)
 価格:7000~9000円
※防水機能


 倍率:10倍
 実視界:6.5°
 明るさ:6.3
 アイレリーフ:12mm
10×25 WP Ⅱ / 8×25 WP Ⅱ|双眼鏡|オリンパスイメージング

 10倍の双眼鏡を探している方には特におすすめです。視界がVixenアトレックスより広く、重さも260gとかなり軽めです。女性の方が持ちやすい製品だと思います。

Nikon 双眼鏡 スポーツスター 8×25D ダハプリズム式 8倍25口径 SPEX8X

Nikon 双眼鏡 スポーツスター 8×25D ダハプリズム式 8倍25口径 SPEX8X

 口径:25mm
 実視界:8.2°
 明るさ:9.6
 重量:300g
 アイレリーフ:10mm
 価格:7000~8000円(目安です)
※防水機能・折りたたみ式

Nikon 双眼鏡 スポーツスター 10×25D ダハプリズム式 10倍25口径 SPEX10X

Nikon 双眼鏡 スポーツスター 10×25D ダハプリズム式 10倍25口径 SPEX10X

 倍率:10倍
 見掛視界:6.5°
 明るさ:6.3
 アイレリーフ:10mm
Nikon Sport Optics | 製品紹介 | 双眼鏡・単眼鏡 | コンパクト | スポーツスターEX 8x25D CF/10x25D CF

 覗いた時の感動はVixenのほうがありましたが、こちらも十分見やすかったです。防水型で折りたたみもできるので、スポーツ観戦やアウトドアにもカジュアルに使えそうな印象でした。

Vixen 双眼鏡 8倍 ニューアペックスHR8×24 完全防水 1645-09

Vixen 双眼鏡 8倍 ニューアペックスHR8×24 完全防水 1645-09

 口径:24mm
 実視界:6°
 明るさ:9
 重量:220g
 アイレリーフ:12mm
 価格:16000~18000円
※防水機能・折りたたみ式

Vixen 双眼鏡 10倍 ニューアペックスHR10×28 完全防水 1646-08

Vixen 双眼鏡 10倍 ニューアペックスHR10×28 完全防水 1646-08

 倍率:10倍
 口径:28mm
 実視界:5°
 明るさ:8
 重量:245g
 アイレリーフ:12mm
ニューアペックスシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen

 お値段がグッと上がってしまうのですが、アトレックスと同じようなスペックと200g代の軽さを兼ね備え、しかもコンパクト。いいとこどりの双眼鏡です。予算外だったので買えなかったのですが、私自身もかなり欲しかった製品です。


★5000円代のお手頃な双眼鏡

 安いという他にも、持ち運びに便利なサイズだったり、重量も200g程度だったりと、特に女性には向いている価格帯かなと思います。個人的には、8倍のものだったら、5000円代でもかなり満足できるかなと感じました。

 口径:21mm
 実視界:6.2°
 明るさ:6.7
 重量:210g
 アイレリーフ:13mm
 価格:5000~6000円

 倍率:10倍
 実視界:5.0°
 明るさ:4.4
 アイレリーフ:9.5mm
タンクローR|双眼鏡・スポッティングスコープ | RICOH IMAGING

 迷ったらタンクロー、と言われるくらいに人気も高い定番商品。男女問わないデザインですし、これを買えば間違いない、よくできた製品だと思います。

OLYMPUS 双眼鏡 8X21 DPC I

OLYMPUS 双眼鏡 8X21 DPC I

 口径:21mm
 見掛視界:6.4°
 明るさ:6.9
 重量:170g
 アイレリーフ:11mm
 価格:4000~5000円
8×21 DPC Ⅰ|双眼鏡|オリンパスイメージング

OLYMPUS 双眼鏡 10X21 DPC I

OLYMPUS 双眼鏡 10X21 DPC I

 倍率:10倍
 見掛視界:5.0°
 明るさ:4.4
 アイレリーフ:11mm
10×21 DPC Ⅰ|双眼鏡|オリンパスイメージング

 こちらもド定番。スペックは最初のものとほぼ同じ。若干軽めです。こちらも見やすく、扱いやすいモデルです。好みを選ばないデザインですし、家族で共有するにもいいかなと思います。

Vixen(ビクセン) コンパクト双眼鏡 アリーナ 8倍 シルバー M8×25 1347-00

Vixen(ビクセン) コンパクト双眼鏡 アリーナ 8倍 シルバー M8×25 1347-00

 口径:25mm
 実視界:6.3°
 明るさ:9.6
 重量:300g
 アイレリーフ:18mm(ハイアイポイント)
 価格:5000~6000円

Vixen(ビクセン) コンパクト双眼鏡 アリーナ 10倍 グレー M10×25 1348-09

Vixen(ビクセン) コンパクト双眼鏡 アリーナ 10倍 グレー M10×25 1348-09

 倍率:10倍
 実視界:5.0°
 明るさ:6.3
 アイレリーフ:17.5mm(ハイアイポイント)
アリーナシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen

 これはもう殿堂入りモデルですね。品薄だと値上がりしますが、たいてい5000円前後で購入できます。
 レンズが大きい分、重量が300gとやや重くなりますが、スペック的にはイチオシです。

Vixen 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍21口径 アリーナM8×21 パウダーピンク 1318-08

Vixen 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍21口径 アリーナM8×21 パウダーピンク 1318-08

 口径:21mm
 実視界:6.4°
 明るさ:7
 重量:170g
 アイレリーフ:11mm
 価格:4500~5000円

VIXEN 双眼鏡 アリーナ M10X21

VIXEN 双眼鏡 アリーナ M10X21

 倍率:10倍
 実視界:5.0°
 明るさ:4.4
 アイレリーフ:11mm
アリーナシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen

 逆に、軽さやデザインにもこだわって持ちたいなら、同じアリーナでも21口径も良いかもしれません。8倍はピンクとブルー、10倍はグリーンと色も可愛い感じです。重量170gは軽くて扱いやすいです。女性におすすめ。6倍もあります。6倍は観劇に使いやすいと思います。

 口径:21mm
 実視界:6.3°
 明るさ:6.8
 重量:210g
 アイレリーフ : 11mm
※防水機能・折りたたみ式

 倍率:6倍
 実視界:7.3°
 明るさ:12.3
 アイレリーフ:11mm
アリーナシリーズ|株式会社ビクセン/Vixen

 アリーナシリーズの新作。カラーバリエーションがピンク、紫、イエロー、青、緑と豊富。女性向けのポップなデザインで、メンバーカラーを持ちたい人にも向いているかもしれません笑 防水機能付きで折りたためて、5000円強なので、野外用のサブの双眼鏡としても使えるかなと思います。防水機能がいらないなら元のアリーナシリーズの方がいいと思います。10倍はなく、6倍と8倍のみです。

番外:防振双眼鏡

 アイドルファン界隈で大人気の防振双眼鏡。これも意外と並べて検討されている方が多いんじゃないかと思うので書いておきます。
 お値段はグッと跳ね上がって、4万円弱~10万円強。
 簡単に言えば、手振れを止め、対象がぶれずにくっきり見える機能が付いた双眼鏡です。視界に酔わない、目が疲れにくいなどの効果もあるそうです。
 防振機能を抜きにしても、レンズ自体も質が良く双眼鏡としても上位クラス。最高画質で自分が見たいコンサートを見られる!と評判です。確かにすごくいい物なのですが、重くて両手を使わないと使いづらいため向き不向きが分かれます。
 私も結構真剣に検討したんですけど、コンサートはペンライト振りたい派ですし、さすがに片手で使うには厳しい製品だったのでやめました。
 お手頃なモデルは人気が出過ぎて欠品・品薄・メーカー取り寄せが続いている状態で、Amazonでもかなり高騰しています。

 相場の4万円代で買いたい場合は、入荷待ちで手元に届くのが数ヶ月後になるようなので早めに注文するに越したことはないです。
 さっき楽天で調べた感じだとここが一番早そうでした。


各会場の見え方

 3か月でVixenアトレックス10×25を使った会場での見え方をだいたい書きだしてみました。
 チケット運の関係で会場後列からの感想に偏って申し訳ないですが、良かったら倍率選びの参考にしてください。

★東京ドーム

アリーナ
・メインステージは双眼鏡いらず。双眼鏡を使うと顔がドアップで見られるのでそれはそれでおすすめ。
・センターステージまでは表情までばっちり。
・バックステージは角度の関係でそもそも見にくい。見えれば人の判別と仕草ははっきりわかる。表情は少し辛い。

1Fスタンド
・メインステージは顔立ちまでだいたいわかる。細かいダンスのステップなんかもはっきりわかる。
・センターステージは表情もばっちり。
・バックステージは10倍だとやや近すぎるかも。席によっては全員が入らないことも。代わりに表情はアップで見られる。

2Fスタンド
・メインステージは動きはわかるが、表情ははっきり見えない。
・センターステージは表情もばっちり。
・バックステージはステージ全体がきっちり収まって見やすい。もちろん表情もばっちり。

★帝国劇場・日生劇場

 二階席でも細かな仕草、表情までばっちり見える。
 一階席だとやや近すぎる気もする。が、バックの顔を確認するならこのくらいあってもいいと思う。

★日本武道館

 スタンド一番上から見るとちょうどいい。ダンスも全身が入るし、表情もばっちり。
 アリーナだと全体を入れるにはやや近いかもしれない。

★劇団四季劇場『海』

 最後列で観劇。ステージもかなり視界に入っていて見やすい。細かい表情や衣装やセットの質感もきちんと分かる。
 10倍の双眼鏡でも後列ならかなり見やすい。

★神奈川芸術劇場

 3階席から見ても、セットに置いてある写真の細部まではっきりわかる。
 ステージの半分くらいは入るので特に問題はない。表情もばっちり。


 私の場合、アリーナ・スタンド問わず、ドーム規模だと10倍あってよかったという感想です。やっぱり10倍でもギリギリかなと感じました。
 逆に、劇場で前の席だと10倍を使うと大きく見えすぎてしまうので、やはり舞台を見るにはあまり向いていないなと感じました。

 10倍の双眼鏡がきちんと活きる場面は、ドーム規模の大きい会場か、劇場のかなり後列から見るときくらいだと思います。私は舞台を観るときに、あえて安くて遠い席のチケットを買ったりするので、結構使い道があるんですけど、普通はあまり活躍の機会がないかも。
 ドームで一番遠いステージにいるときはメインモニターを見る、と割り切ってしまえば、8倍の方が性能も良いし使い勝手もいいんじゃないかと感じます。

 最終的には優先順位の問題になってしまいますが、本当は、倍率違いのものを会場によって使い分けることができれば一番いいかなぁと。


 というわけで、意外とコンサートの満足度を左右する双眼鏡についてでした。
 詰め込みすぎたので読みにくかったかと思いますが、参考になれば幸いです♪

*1:10倍だったら、100メートル先にいる人があたかも10メートル先にいるような大きさで見える(参照:http://www.binoclub.net/index_terms.html)

*2:口径が大きい程たくさん光を集められる。車で言うエンジンのようなもの(参照:http://www1.bbiq.jp/nikoncamera/bino/glossary.html)

*3:見える範囲

*4:数値が大きいほど集めた光をうまく使える。車でいう燃費。(参照:http://www1.bbiq.jp/nikoncamera/bino/glossary.html)

*5:詳しくはこちらを(http://ifs.nog.cc/binoculars.at.infoseek.co.jp/seinou4.htm)

*6:ひたすら双眼鏡を覗いて楽しむこと

*7:ジャニーズ等の双眼鏡が普及している場所以外でも大げさになりすぎず使えるくらいのデザイン、という意味の良さ

声優ライブ初心者がおすすめする、初心者が失敗しないためのサイリウム・ペンライトガイド

声優さんの出演するライブやイベントもサイリウムやペンライトを持参するのが半ば必須になってきています。使い捨てのケミカルライトにするか、公式ペンライトにするか、はたまたフルカラーペンライトにするかなど選択肢が多くて迷う方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
 さっきのライブ感想のおまけで、サイリウムやペンライトについて調べたことと、同じ初心者として実際に使ってみての感想を両方残しておきます。


 まずは結論から。
★イチオシ

・フルカラーペンライト

キラキラ カラフルサンダー 220

キラキラ カラフルサンダー 220

 テッパンのフルカラーペンライト。特に女性が多いライブだと冗談抜きで8割くらい持ってきていると思います。驚異の普及率。操作も楽ですし、ライブの充実度、コスパの良さも含めて初めて買うならこれで決まりでしょう。ケミカルライトじゃないと情緒がない!とかも言われますけど、自分の経験を振り返って、ケミカルライトオンリーの時とフルカラーペンライトを持っている時を比べたときに、フルカラーペンライトを持っているときの安心感が段違いだったんですよね。そんなわけであまりライブ慣れしていない方にはフルカラーペンライトがイチオシです。


★おすすめ

・普通のケミカルライト数本
 あまりライブに行くつもりのない方で、頻繁に色を変える必要がない場合はケミカルライトをおすすめします。なにより一本の価格が安いので学生でもカジュアルに楽しめるのがいいです。

・公式ペンライト(+普通のケミカルライト)
 公式ペンライトの色にもよりますが、公式ペンライトとケミカルライトを合わせてピンクまたは赤・白・青の3色をそろえておくとさらに楽しめるかなーと。公式グッズなので記念にもなりますし、無難は無難ですが、ツアー中1~2公演くらいしか行かないのであれば一番高くつくのが公式ペンライトだと思います。


★+αで楽しむなら……

・超高輝度のケミカルライト or 明るめのペンライトを併用
 いわゆるウルトラ○○や大閃光シリーズや、キングブレードのMAXスーパーチューブシリーズ。明るくて目立つので盛り上がりたいとき、盛り上げたいときに。使う場面がある程度決まっているので、使いたいなら下調べしてから使うと無難。
 まあ初ライブならあんまり背伸びせず、次の楽しみにとっておいてもいいのかなーと思います。


 という感じです。結論は至って普通です。笑 
 この先は、フルカラーペンライトの選び方や初心者向けの使い方について書きつつ、ケミカルライト・単色ペンライト・公式ペンライトについてざっと触れていこうと思います。




●フルカラーペンライト
 一本で複数色以上の色を出せるタイプのペンライト。
 ライブ&サイリウム初心者なら、フルカラーペンライトを一本買っておけば十分です。
 操作が厄介そうだったり、色を変えるのにまごついてしまうイメージもありますが、ライブ中の操作は進むと戻るボタンを押すだけで簡単に色を変えることができますし、後述するメモリー機能を使えば色を変える際にまごつくこともありません。
 価格は3000円程度で、使い捨てのケミカルライトに比べると高く感じますが、電池式のため複数回ライブに行くのであればこちらの方がコスパが良いと思います。声優さん関連だけでなく、女性アイドルのコンサートなんかでもすごい普及しています。大きさのわりに軽く電池込みで100g弱、グリップも細身、荷物もすっきりまとまるのでどこに行っても大人気です。
 フルカラーペンライトの2強はキングブレード(通称キンブレ)カラフルサンダー(通称カラサン)です。いずれかを選べば失敗はないです。

 
共通機能は
・メモリー機能搭載で色数・色順を自由にカスタマイズ可能
・電池交換後もメモリー機能を維持
・リバース機能搭載で順送り・逆送りが可能
・単4電池式
エネループ対応


 キンブレ10Ⅱは15色にカラーチェンジ。カラサンよりも若干軽め(とはいえそれほど差はありません)。

 カラフルサンダー220は17色にカラーチェンジ。さらに、キンブレにない機能が2つ。
◎通常モード&カスタムモードの切替が可能
◎明るさの切り替えが可能

キラキラ カラフルサンダー 220

キラキラ カラフルサンダー 220

 

 あと、キンブレ・カラサンの半額ほどで買えるフルカラーペンライトもあります。
 こちらはブースターモードといって明るくできるモードがついています。ただし、発色に色ムラがあったり、フリッカー(ちらつき)があるため、長時間使用すると気分が悪くなる場合があるそうです。そんなわけで、個人的にはキンブレまたはカラサンを推奨します。

LEDルミカ LUMIACE カラーチェンジ

LEDルミカ LUMIACE カラーチェンジ


★メモリー機能を使った初心者向けのカスタマイズ
 15色や17色もあってもったいない気もしますが、可能ならば思い切って色味を減らすカスタマイズがおすすめです。
 赤→青→白→緑→オレンジ→黄色→紫→ピンク
 とかの並びにして、各色発色が良い好みの色を選べば十分だし、操作も楽かなーと。たくさん色があってもどの緑にしようとか無駄に迷ったりするので笑、それならいっそ色を減らす方がストレスがなくていいです。色味を半分くらいに減らせば一周するのも早いのでさくっと好きな色に変えられます。
 
 色の順番はなんでもいいんですけど、赤→青→白の並びだけは固定がおすすめです。アガる曲やロック系は赤、バラードは青や白がテッパンなので、他の色よりも使う頻度が高いため固めておくと便利。赤青白以外で、使用頻度の高い色をラストに覚えさせておくと逆送りですぐ変えられるのでさらに便利です。

 あと色順を覚えたり、色順を書いてグリップに張っておく人もいるそうですが、8色だったらそこまでする必要はないです。ただ、赤青白+使用頻度の高い色だけは並びを覚えておいてすぐ変えられるようにしておくとちょっと楽です。


★フルカラーペンライトの選び方
 正直、今のところ17色どころか15色すらフルで使う場面が見当たらないので、色の数はどっちでもいいかなぁという印象です。

 とはいえ、色数以外にも、スペック的にはカラサンが優勢です。特に明るさの切り替えができるとMC中に省エネにしておくことができていいですね。また、カラサンはカラーチェンジが直感的にできるデザインなのも好評。そんなわけで、あまりこだわりがないのであれば、カラサンを選ぶといいのかなーと思います。

 一方、キンブレはデザインがおしゃれですし、なめらかなグリップなので握りやすいです。あと、底面に電源とカラーチェンジのボタンが集中しているので、特に手元を見る必要もなく片手で全部の操作ができるのが良いところです。まあ、操作が楽な反面、手元を見ないのでカラーチェンジのボタンがどっちがどっちかわかりにくく、どちらかにシールを張るなど目印をつけないとまごつくので一長一短ですが。また、キンブレはなぜか女性人気が高め。私もキンブレ使ってますけど、カラサンの機能はなければないで特に不満も不便もないし、何回か使っていますがとりたてて欠点もなくよくできています。

 あとは、メーカーによって発色が違ってくるので(特に白が顕著)、スペック、デザインに加えて発色の好みで選ぶ形になります。
 また、どちらの商品もライトの周りの筒状のケースによってマットな色味だったり、ラメ感があったりと発色が変わってきます。
 ちなみに、キンブレはシャイニング(明るさ重視)・スモーク(発色&マット)・スーパーチューブ(スモークより発色重視&小さ目)、カラサンはキラキラ(ラメ)とホワイト(マット)があります。

 また、電池に関してですが、キンブレの場合、はじめに入っていたアルカリ電池で3時間×2公演は余裕で持ちます。調べた限りだとカラサンも2公演は余裕のようです。公式によると3~10時間とあるので2公演に一回は入れ替えた方が安心かなーと。
 アルカリ電池をこまめに変えるのはもったいないなーという方は、エネループを使って早め早めに入れ替えていくのも手だと思います。アルカリ電池だと最初はかなり明るいものの電池の減りに合わせて輝度が落ちるのが難点ですが、エネループだとそういった現象はなく比較的高輝度のまま安定するようです。ちなみにキンブレもカラサンも単4電池3本で動きます。
 

 単3も単4も充電できる充電器+単4電池4本のパックで2500円程度なので、現段階でエネループを使ってないよーという方にはこちらがおすすめです。



●ケミカルライト
 いわゆる、ポキンと折って振ると発光する使い捨てのサイリウムサイリウムと聞いて一番に思い浮かぶものだと思います。ドンキホーテなどで売っていて一本100~200円ほど。たまに発光しない不良品があるので多めに用意すると良いです。
 ケミカルライトには2種類あり、1つは電池式よりも暗い代わりに10時間ほど発光するタイプ。こちらがベースで使うケミカルライトになります。たいてい100円~購入可能。振れば振るほど暗くなるので、明るさが気になる方は同じ色をもう一本用意しておいて追加するといいかもしれません。ダイソーなどでも売っていますが、発色や発光時間を考えるとちょっと高めでもルミカライトの6インチがいいかなーと思います。

ルミカライト 6インチレギュラー BLUE

ルミカライト 6インチレギュラー BLUE

ルミカライト 6インチレギュラー GREEN

ルミカライト 6インチレギュラー GREEN

ルミカライト 6インチレギュラー RED

ルミカライト 6インチレギュラー RED

ルミカライト 6インチレギュラー PINK

ルミカライト 6インチレギュラー PINK

ルミカライト 6インチレギュラー WHITE

ルミカライト 6インチレギュラー WHITE

 ネットで買う場合、ケミカルライトは楽天の方が安いかもしれないです。

 もう1つは電池式よりもはるかに明るいけど、5分ほどでほぼ発光が終わるタイプ。こちらは200円前後で購入可能。よくサイリウムの色指定でUO(ウルトラオレンジ)など、色名の前にウルトラと表記されているものはこういった超高輝度のタイプです。盛り上がる曲で使う特殊なケミカルライトです。良く使われるのはオレンジ、レッド、ホワイトあたり。オムニグローのウルトラ○○シリーズが特に有名ですが、ルミカライトの大閃光シリーズもあります。
 とはいえ最近は、超高輝度のケミカルライトを使わず、これらと匹敵する明るめの単色ペンライトを使う人も増えています。繰り返し使うなら、ペンライトタイプをおすすめ。

サイリューム 楕円形ウルトラ超高輝度タイプ オレンジ

サイリューム 楕円形ウルトラ超高輝度タイプ オレンジ

サイリューム 楕円形ウルトラ超高輝度タイプ レッド

サイリューム 楕円形ウルトラ超高輝度タイプ レッド

ルミカライト 大閃光 ブルー

ルミカライト 大閃光 ブルー

 こちらも楽天の方が安いかな。


 他にもブレスレットタイプなどもありますが、武道館では私の周りでこれをつけている人は見ませんでした。前にスタンディングライブに行ったときは使っている人も多かったですが、そこでもサブ扱いだった印象です。

 ケミカルライトはあまりライブに行く機会がない人と、単色(もしくは数色)しか振らないと決めているのであれば安くあがるのでおすすめです。難点をあげるのなら、普通のケミカルライトは色が暗いところ、準備が面倒なところ、使い捨てになるところですね。ライブごとに色と本数を決めて買いに行くのちょっと億劫なのと、荷物がごちゃごちゃしがちなので、私のような横着なタイプにはあまり向いていないかもしれません。笑
 あと、ケミカルライトの場合複数色を入れ替えながら盛り上がろうと思うと一気に難易度があがるので、慣れないうちは欲張らずに色を絞っていくほうが無難です。また、ケミカルライト独特の魅力としては、ライブが終わった後もサイリウムの明かりで余韻に浸ることができるところかなーと思います。
 

●単色ペンライト
 ケミカルライトと同じような使用感の細身の単色ペンライト。細いので複数同時持ちにも向いています。明るさも普通のケミカルライトと大差ないようですが、ボタン電池式なので繰り返し使えます。よく使う色をこちらにして、ほかの色をケミカルライトにするなど併用派も多い印象です。
 ネオンスティックとサイリュームクラシックが割と有名だと思います。大電光改は安いものの質は値段相応との評価です。

ネオンスティック ホワイト

ネオンスティック ホワイト

キラキラ スティック イエロー

キラキラ スティック イエロー

サイリュームクラシック ブルー

サイリュームクラシック ブルー

ルミカライト 大電光改 イエロー

ルミカライト 大電光改 イエロー

 フルカラーペンライトと同じようなサイズ&使用感の単色ペンライト。単4の電池式。このサイズを持つのであればフルカラーが断然おすすめですが、特に白は単色だと比較的きれいに発色するものが多いため色味にこだわりたい人には向いています。

LEDルミカ LUMIACE ピンク

LEDルミカ LUMIACE ピンク


 上の製品に明るさをプラスしたタイプがこちら。UO(ウルトラオレンジ)等の、超高輝度のケミカルライトに匹敵するくらい明るい単色ペンライト。最近はケミカルライトよりも、こちらの電池式ペンライトの方が人気な気がします。もう少ししたら完全に移行しそうな予感。
 キングブレードMAXスーパーチューブが代用品として向いているようです。定価が一本2000円くらいなのでコンサート中に出番が多い色であれば、電池式はかなりおすすめです。

King Blade Max Super Tube Orange

King Blade Max Super Tube Orange


 単色ペンライトは一色当たり1000円弱~1500円程度なのであまり使うメリットを感じないですが、発色にこだわりたい人や一色で十分という人、同時複数持ちをしたい人でライブにそこそこ行くという場合には向いていると思います。やっぱり一番の難点は高いところですね。細身の安いものでも、4色以上買うならフルカラーペンライトの方が安くなってしまいます。
 ただし、単色ペンライトの中でもキングブレードMAX・キングブレードMAXスーパーチューブは、超高輝度のケミカルライトを買うよりお得感があって使える製品だと思います。


●公式ペンライト
 声優さんのライブはもちろんのこと、アニメイベント等でも1500~2000円程度のペンライトを売っている場合があります。
 一見、最も無難な選択に思われがちですが、公式ペンライトを使う人は意外と少なめ
 公式だと色が一色または数色に限られてしまいますし、使いまわしもきかないので、1500~2000円出すのであればフルカラーペンライトの方がいいかなぁと思います。あと、グッズが当日販売&ぎりぎりに会場に着いたりすると公式ライトが売り切れているケースもざらなので、いずれにしろケミカルライトかフルカラーペンライトは用意しておいた方がいいと思います。


 そんなわけで、以上、初心者が思う、声優ライブ初心者が失敗しないためのサイリウム・ペンライトガイドでした。
 まあ、キンブレかカラサンがあればたいてい大丈夫!ってことですね。笑
 ちょっとでも参考になったら幸いです。

声優ライブ初心者が行った宮野真守さんの武道館

 10/4(金)、人生初の声優さんライブに行ってきました~!初めてで宮野真守さんの初武道館なんて場所に行っていいのかなとびくびくしていたのですが、すっごく楽しかったです!
 ライブ自体にぶれない軸があり、曲の世界が歌と演出で丁寧に拡張され、収まるべく場所に曲が収まっていて、かといって独りよがりにもならないバランス感覚もあって……、と改めてエンターテイナー宮野真守とチームマモの実力を思い知った3時間弱でした。
 声優さんのライブには詳しくないので何とも言えないですが、これだけまとまっていてハイクオリティーなライブはめったに見られないんじゃないかと思います。

 見切れ席だったので、モニターとライティングがちゃんと見れなかったのは残念ですが、ステージは真横からとはいえわりと近い距離で観れたのでトータルラッキーな席でした。他にもモニターがばっちり見えるけど、ステージは斜め後ろから見る席など、見切れ席といっても席によって結構状況は違います。ただ、まもちゃんの場合は見切れ席とはいえかなり配慮されている良心的な作りだと感じました。
 以下ネタバレ感想&セットリスト。

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浅田次郎さんの『終わらざる夏』を読んだ

 涙する、というよりは胸が苦しい。


終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)

終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)


終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)


<あらすじ>
1945年8月15日――戦争が、始まる。

稀代のストーリーテラーが挑んだ物語の舞台は、玉音放送後に北の孤島・占守島で起きた「知られざる戦い」。日本を揺るがす新たな戦争巨編、ここに誕生!!

「占守=美しい島」で起こった悲惨な戦いを通じ、戦争の真の恐ろしさ、生きることの素晴らしさをうったえる感動巨編。
終戦65周年の夏、誰も読んだことのない、新たな戦争文学が誕生します。

西洋文化あふれる華やかな東京の翻訳出版社に勤める片岡は、いずれ妻とひとり息子とともにアメリカへ移住するのが夢だった。しかし、第2次大戦開戦により息子・譲を疎開し、片岡は妻・久子と東京に残ることに。理不尽な言論統制下で、いつかは人間本来の生の美しさを描いたヘンリー・ミラーの『セクサス』を翻訳出版するのだと強い信念を抱いていた。

そんな彼に、赤紙が届く。陸海軍の精鋭部隊が残留している北海道北部の占守島に米軍上陸の危機が噂されるなか、大本営の作戦本部は、敗戦を予見していた。そこで、米軍との和平交渉の通訳要員として、秘密裏に片岡を占守に運ぶ作戦が立てられたのだ。粉飾のため、2人の「特業」要員も召集された。地元・盛岡の貧しい人々のため働いてきた志高き医学生の菊池、熱河作戦と北支戦線の軍神と崇められた車両運転要員の鬼熊である。

上巻では、3人の占守島への旅を軸に、焼け野原の東京、譲の疎開先、鬼熊らの地元・盛岡の農村など、様々な場所でのそれぞれの「戦争」を、多視点で重層的に描いていく。


 浅田次郎さんはそこそこ読むけど、読書はあくまでも娯楽だと思っているので、正直テーマの重さに手に取るか結構迷った。決め手は、ちょうど今が8月だったから。あとは、舞台となる占守島(シュムシュトウ)のことをほとんど知らなかったこと。
 読み終わってから、
『終わらざる夏』公式サイト
 占守島.com
 といったサイトを見て後追いで勉強した。
 これから読む方は事前に目を通しておくとイメージがわきやすいと思う。


 手に取るまでは悩んだものの、読み始めるとあっという間だった。
 途中で、何かと評価が分かれる小説だろうな、と感じた。その印象は最後まで変わらなかった。

 というのも、いつもの浅田節に加えて、戦争小説としてはきわめて淡々としているし、ここを書いて欲しいのに……というところが書かれていなくて何かと消化不良のまま終わるからだ。
 戦争をテーマにしているけれど、戦場の描写は予想していたよりずっと少なく、それすら全体的にぼかした表現に徹していた。下調べの綿密さからリアリティを優先するかと思いきや、浅田次郎らしくファンタジー的な描写もあるし、人情話のボリュームも多い。浅田節は過去の作品と同じくらい強いといっていいと思う。
 まとめると、題材が題材なだけに、書き方次第ではわかりやすいメッセージにも劇的なラストにもなったのにあいまいなままで終わった点と、浅田節の好き嫌いにも感想はわかれると思うので、そのあたりで賛否ありそうだな、と。

 とはいえ、私のようにこれまでノンフィクションなどに手が出なかった層にとっては、読みやすいし考えさせられるし、おすすめ。浅田節が苦手だったらどうしようもないけど、いろんな人に読んでみてほしいと感じる読後だった。
 やっぱりこの先ずっと目をそむけたまま、なにも知らないまま、なにも伝えられないままじゃいられないと思うから。それに、切り口がちょっと変わっている。上手く言葉にできないけれど、人の命以外に戦争が奪ってしまうものを、ありったけ伝えようとしていると思う。特に、ラストはそういうことなんじゃないかなと。
 難しいテーマだからこそ、いろんな角度から一つでも二つでも触れてみたい、関心を持っていたい人にはうってつけじゃないかな。


『終わらざる夏』での試みとして、実際に前線で戦う男性だけでなくて、動かす側の参謀、残される妻、親、疎開する子どもなど、その時代を生きた人たちのコミュニティーやシステムをまるまる描こうとしていた点があると思う。
 この小説にはものすごくたくさんの人たちが出てくる。しかも、田舎、都会、中心、末端、老若男女とみごとにバラバラ。ありとあらゆる事情を抱えた人たちが出てきてそれぞれの立場からそっと理不尽を訴えてくる。そして読者は登場人物たちに感情移入し、少しでも幸せなラストがあることを願ってどんどん読みすすめてしまうのだ。

 そうしたシステムやコミュニティーの描写で、特に印象に残っているのは赤紙の下り。
 赤紙の意味は習う。だけど、実際にどういう手順を踏んでその人が選ばれ、赤紙が届けられるかなんて考えたことがなかった。

たとえばある作戦を遂行するのに必要な兵隊の概数があって、それが段階を踏むにつれ、具体的な数字になり、ある個人の名前に特定されていく。(中略)一番つらいのは、召集令状そのものを自分の知っている人に届ける役目の人ではないですか。(中略)戦争末期には、召集令状を書くにしても、届けるにしても、知り合いだらけだったことでしょう。

浅田次郎のインタビューより>

 戦争をする中でそういう仕組みができて、そういう仕事をする人ができて、赤紙が届く。その仕組みに組み込まれたがゆえに、末端にいて個人を決める役場の担当者は自分の肉親から真っ先に名前を書いて、赤紙を届け、母から「鬼だ!」とののしられる。

 一方、予期せぬ赤紙が届いた主人公の片岡は44歳。岩手から上京し、必死で勉強し、英語を学び、神保町の出版社で翻訳を担当する編集者だ。いつか妻と息子とニューヨークで暮らすという夢も持っている。
 そんな片岡は、終戦のわずか一ヶ月前、年齢としてもあと一ヶ月で兵役の対象年齢からも外れるというぎりぎりのところで招集を受ける。主人公の設定について、浅田次郎はこう述べている。

片岡というのはいわば国民の代表なんですよ。
よくよく考えてみれば、兵隊とは、お百姓さんであったり、サラリーマンであったり、それぞれ別の職業を持っている人たちなんですね。そういう人たちにある日突然召集令状がきて、一週間以内に兵隊にならなければいけない。
すべての国民が、戦争を遂行するためのシステムに組み込まれてしまった。その意味でこの小説は自由を奪われたさまざまな人々の群像劇でもあるんですよ。
浅田次郎のインタビューより>

 片岡は招集を受けたと連絡をもらってから、仕事の引き継ぎを決め、これから妻が生活していく家をどうしようかなど、ばたばたと身辺整理に追われはじめ、そして一週間後、招集先に向かう列車にわけも分からずに飛び乗る。
 もちろん、片岡だって、その奥さんだってすごい動揺するんだけど、いくら嘆いたって逃げ出すわけにもいかず、目の前にはどうにか一週間で折り合いをつけていかなきゃいけないこともたくさんあるわけで。
 片岡が赤紙に呆然としながら住居の手配や賃金についてのやり取りを始める様子や心境を追いながら、招集を受けるってこういうことだったのか、と遠くて想像しようにも想像がつかないと思っていたことが少しずつ自分の中に落ちてくる気がした。
 彼らが一つひとつの行動を積み上げていくたびに、68年前の世界が広がっていく。そういう一人ひとりの人生が交わった結果、どんどん戦争末期の生活が、空気が、思いが生々しく浮かび上がってくる。

 こうやって、戦争の中で生きる登場人物たちの物語は、終戦後に開戦するという大きな矛盾を抱えた占守島の戦いでクライマックスを迎える。
 終戦後に開戦ってどういうこと?意味が分からないって思うけど、それは登場人物たちも同じ。そんな戦いでも、最後までわかりやすい悪人なんて出てこない。誰もが哀しいこと、やりきれないこと、苦しいことをどうにか飲み込んで、混沌とした“何か”に操られるように、あるいは、それぞれの“義”のために、戦争の一角を担っていくのだ。


 繰り返しになるが、生き生きと登場人物が動く一方で、『終わらざる夏』には物語中で書かれなかったために、登場人物やテーマに関してあいまいなこと、わからないこと、納得がいかない結末がいくつもある。
 もちろん、読み終わってから追加で勉強して理解できたこともあるので、一概に書き方のせいとは言えない。とはいえ、私の知識不足をおいても、もやもやする部分は残ると思う。

 だけど、この小説はこれでいいのかもしれない。
 簡単に語ってしまえるほど軽くはないし、戦争を知らない私が戦争を知ろうとすることは、読み終わった時に感じたもやもやを少しずつ、少しずつ、紐解いていくところから始まると思うから。

『終わらざる夏』の魅力は教科書に名前が残らないような、ごくごく普通に生きてきた老若男女の心情を事細かに描写し、一人ひとりの抱えるやりきれない思いを提示し、自分と重ね合わせられる点にあると感じた。これは浅田次郎ならではの魅力だといえるんじゃないかな。

「もし私が彼・彼女だったら」

 そうやって問いかけながら、彼らの人生に自分を重ね合わせて読み進めている時、彼らの人生の先に今があるんだなとしみじみ感じた時、『終わらざる夏』を手に取ってみてよかったなと思った。

 もう一つ、読んでよかったなと思ったのは、疎開していた子どもたちのくだりと女子学生たちの可愛い恋愛があったこと。まあ、描写が美しすぎるといえばそうなんだけど、それが小説の醍醐味だと思う。希望や温かさがあってほっとしたし、きゅんとしたし、うるっときた。

 私たちには明日があって、未来の約束があって、選ぶ自由がある。
“当たり前”がきらきらと輝いて、かけがえのない日々だと思わせてくれる。
 こうやって無駄にブログ書いたり、おいしいもの食べたり、恋したり、遊んだり、語ったり、本読んだり、そういうことが自由にできる日々があるって特別なことだなーって。

 これからも、夏が来るたびに思い出す、68年前をグッと近く感じる一冊。
 


 勢いで書いたので本当にとっちらかった感想になってすみません。万人向けとも、必読とも言えないけど、気になったら読んでみてほしいです。
 ちなみに、AKBのナツイチ企画の対象だったので、私と同年代の女の子がどんなことを感じたのかなーってことも気になってます笑
 もう公開終了しちゃったみたいなのでちょっと残念です><
 ナツイチ2013 | 集英社文庫

 あと、同じく戦争をテーマにした小説では、現在大ヒットしている『永遠の0』も題材や毛色はまったく違いますが、とっても良かったです。映画の予習にもぜひ!

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)