小骨の欠片

まめかんの日常。

「今からハマるテニミュ2ndシーズン~四天宝寺キャスト編~」

 Drem Live2014の神戸公演も終わり、いよいよ2ndシーズンラストスパートの様相を迎えています。
 今週末のさいたまスーパーアリーナテニミュの2ndシーズンを観るラストチャンス!
 前回の青学編に引き続き、今日も「今からハマる!テニミュ2ndシーズン~四天宝寺キャスト編~」を書いていきます。

 とはいえ、私は四天宝寺からテニミュに入ったので、はっきり言わせてもらうと、四天宝寺に限ってはキャスト紹介は要らないと思います。役柄もキャストも感情表現がストレートな人ばかり。だから観ればきっと魅力がわかります。

 私が思う四天宝寺の魅力は、全国立海公演を経て"笑い"を軸にチーム一丸となってまとまっているところ。とにかく陽気で、エネルギッシュ。観るだけでパワーをもらえるようなチームです。
 別のエントリーで書いたのだけれど、2nd四天に励まされながら就活をしていたので、最近楽しいことないなー、やる気が出ないなーなんて方には持ってこいです。笑
 今回も観客を笑わせることに賭けて本番に臨んでいると思うので、ぜひぜひさいたまスーパーアリーナで彼らの元気に触れて帰ってください。


★財前 光役/佐藤 流司(19歳・170cm)
「いつまでも気だるく気高く。もう少しだけ財前くんに付き合ってもらおうと思います。」
 四天宝寺の演出家、佐藤流司くん。青学と相対するライバル校の絶好のアピールタイムかつ試練ともいえる日替わりの脚本を書き、キャラクターの新しい一面を引き出しながらいつも会場を思いっきり笑わせてくれた。全国立海では全69公演すべて違う日替わりをやる、という挑戦的な試みをメンバーと共にやり遂げた芯の強い男の子。キャラクターを、四天宝寺を、メンバーを深く理解しなければできないことだと思う。
 パンフで見たときの印象は、チャラそうでちょっと生意気そう!というものだったのだけれど、その印象は公演中にガラッと変わった。実際の流司くんは、研究熱心で、賢くて、俯瞰が得意な、サービス精神あふれるエンターテイナーだった。
 流司くんが演じる財前は、ピアスがトレードマークのキャラクター。だから、私が見に行ったテニミュのイベントではいつも流司くんは白いフープピアスを着けていた。彼はそういうちょっとしたことが嬉しいんだって知っている。当たり前のように観客目線に寄り添う流司くんは、どんな時も、丁寧に丁寧にその時間を演出して、観に来た人の心に残る特別な日にしようと努力していた。
 お芝居も好みだった。きっちり計算して演技を組み立てる人だけに、行間の芝居が丁寧で無駄なく効果的で、見ごたえがある。いつも通りのポーカーフェイスでチームの輪から少し外れてひっそり佇んでいるだけでも、何考えてるのかなぁと気になってしまう。財前くんはいつも不思議な吸引力があった。 
 歌も、ダンスも、アクロバットも安定していて、ここぞという場面でも浮つかずにきちんとやれる。
 流司くんはよく「財前くんのファンです」「四天宝寺が大好き」と語っている。情に篤く、男前な流司くんのことだから、ドリライでも大好きな財前くんのカッコよさを伝えられるように、大好きな四天宝寺が生き生きと動き回れるように、出し惜しみせずに力を尽くしてくれるだろう。もちろん可愛い笑顔(見せてくれるはず)も必見!
 
 
★忍足 謙也役/碕 理人(23歳・179cm)
「謙也くんはカッコいいんです!!」
 忍足謙也くんが大好きで、絶対に謙也くんをやりたい!と四天宝寺公演のオーディションを二年間待ったという理人くん。努力の甲斐あって、見事に役をつかんだ。
 並々ならぬ気持ちで臨んだテニミュで、理人くんが演じた謙也さんは、“勝ったモン勝ち”という四天宝寺のスローガンを貫き通したカッコいい人だった。
 そんな理人くんは、素まで謙也さんそのまんま。ギャップのなさにむしろ衝撃を受けるほど。
 人当りが柔らかく、仲間思い。年下ばかりの四天宝寺メンバーにも容赦なくいじられ、それをあっさり受け入れる優しい人。関西出身でボケ揃いの四天宝寺の中で燦然と輝くツッコミスキルの持ち主。さらにはすらっとしたスタイルに、明るい髪色がしっくりなじむ甘い顔立ち。
 その一方で、「ぜんざい買ってきてください」と頼まれて杏仁豆腐を買ってきてしまうような、そそっかしくてぬけた一面も持ち合わせている。
 とまあ書きながらびっくりするほど謙也さんな理人くん。「身近にいたら毎日楽しいだろうなぁ」なんてついつい思ってしまうくらい、なんだか親しみやすいのはやっぱり理人くんの人柄なのだろう。
 私が見た理人くんは根っからサービス精神旺盛で、よく動き、よく走り、いつも観客を楽しませようと一生懸命だった。
 ドリライでもきっと、大好きな謙也くんのカッコよくて、愛すべき姿を存分に見せてくれるだろう。そして、スピードスターの名の通り、きらっきらした笑顔で会場中を駆け回ってくれるに違いない。



★一氏 ユウジ役/杉江 大志(22歳)170cm
「ユウジに出会ってから、約1年がたちました。
 スゴく濃いのに、あっという間な1年でした。
 一年間、ユウジと一緒に沢山の経験をして、ユウジと一緒に沢山成長出来たと思います。
 ユウジに出会えたから今の自分が、そして、これからの自分があると思います。
 本当に感謝しています。」

 大志くんはテニミュで芸能界デビューをした一人。苦笑している顔はしっかりお兄さんなのだけれど、パッと見は22歳に見えない童顔。
 もちろん、辛いこと苦しいこと大変なこともたくさんあるのだろうけれど、私が見る大志くんはいつも前を向いて、すべてにわくわくしているように見えた。キラキラした瞳と大人びた佇まいを矛盾なく兼ね備える人。
 そんな、大志くんは一番大切なことだけをとことんやり抜いてテニミュにのぞんだ
 大志くんはユウジを演じるにあたって、ダブルスの相方、金色小春が大好き!というユウジの根幹にあたる設定を完全に極めていた。公演中のベンチワークや日替わりでも、春の大運動会のようなアドリブ満載の場所でも、小春役の福島海太くんの動きに常に目を光らせ、持ち前の度胸と柔軟さで息ぴったりのコンビ芸を繰り広げた。
 他の人が動いてもほとんど反応しないけど、小春がちょっとでも動くと速攻ユウジが「浮気か!」って動き始める勢いだからすごい笑
 大志くんの演じるユウジはとっても一途で可愛い男の子。小春とテニスが大好き!というシンプルな気持ちだけを、まっすぐ、全力で表現しているから、つい微笑ましく見てしまう。
 大切な思いだけを素直に抱えている中学生のユウジと、俳優として歩み始めた大志くんは、どことなく被るような気がする。とはいえ、四天宝寺のお兄さんで度胸満点の大志くんのことだから、広いさいたまスーパーアリーナの広いステージでも臆することなく、一氏ユウジとともに弾けてくれるだろう。
 

★金色 小春役/福島 海太(16歳・167cm)
「そして、感謝したい人
 僕が演じた金色小春くんです(^^)
 初めて小春と出会った時は、凄く難しい役だなと思ったのと同時に役者として絶対に糧となる役だとおもいました。
 IQ200の天才でおネェ口調、四天の中でも、笑い担当
 本当に個性的な人で、素敵な人です。」

 釣りが大好きな海太くんは、金太郎役の松岡広大くんと同じく四天宝寺の最年少。ほんわかした空気感の持ち主。
 彼が演じる金色小春という役は、なんでもありの四天宝寺の中でも飛びぬけて自由度の高い飛び道具。公演中のスパイスに、日替わりのオチ担当にと引っ張りだこだった。そんな役回りゆえに、海太くんの出来が、四天宝寺というチームの可能性を大きく広げたように思う。
 小春を演じるのは難しいと言いながらも、海太くんは金色小春の濃すぎるキャラクターをうまくデフォルメして自分の中に落とし込み、攻めの演技でとことん遊び尽くした。
 四天宝寺公演のラストには青学ベンチまで乗り込み、手塚と不二のひざに寝っころがり、ドン引きさせるというハートの強さを見せた海太くん。名実ともに四天宝寺の頼れる切り込み隊長だった。
 そして、パッと見は色物っぽく見えるパフォーマンスの全てが、実は良質なスキルに支えられているところが海太くんの一番の魅力。
 演技も歌も良いけれど、特にダンスはテニミュキャストの中でもトップレベルに食い込むだろう実力者。我流じゃなくてきちんとレッスンしてきたんだろうなぁという感じ。癖がなくきびきびと無駄なく体を動かすので、キレがあって見ていて気持ちがいい。
 連れて行った人に「すっごい踊れる子いるね!あの子すごい」と言われて「どんな子?」と聞くとたいてい海太くんで、やっぱりね、と私はニヤリとする。
 極彩色の金色小春が加わって、よりいっそう素敵な役者になっていくだろう海太くん。
 本公演より自由度の高いドリライで遠慮なく暴れる小春をぜひとも生で観てほしい。面白くて、可愛くて、きっと好きになってしまう。
 


★石田 銀役/山内 圭輔(23歳・182cm)
「始まりがあれば終わりもあるんだね
 テニミュは俺にとっての青春だった
 もう本公演にでることがないんだなって思ったら涙も込み上げてくる
 青春をありがとうございました。」

 般若心経を唱えられるという経歴からして一風変わっている。
 笑顔が温かくて、ニコニコしているとほわっと癒される。公演で金ちゃんを抱き上げるときなんて、おじいちゃんと孫にしか見えないくらい、慈愛に満ちた表情をしていて和んでしまう。
 いっつも優しく温かく、メンバーを見守り、支えた人。そしてなんだかつかみどころがないのが山内くん。でも、マイペースでブレずにどーんと肝が据わっている感じは、銀さんとのもう一つの共通点かもしれない。
 あと、山内くんは、私にとっては石田銀というキャラクターのイメージをガラッと変えた人でもある。銀さんの重みを表現するためのゆっくりしたしゃべり方や、動じないがゆえにリアクションが遅いという演出を逆手にとり、銀さんを間の悪さで笑いとっていく欲しがりの確信犯的ボケキャラにしてしまうなんて荒業、テニミュを観るまで想像もしていなかった。
 しかし、この山内くんの切り口によって、メンバーを優しく見守っている大人びた石田銀だけでなく、一気に“笑い”が命の四天宝寺中に馴染みまくってはっちゃける中学三年生の石田銀が立ち上がってくるのだから、あっぱれとしか言いようがない。
 山内くんは四天公演、全国立海とキャラクターを育て続けた革新者。ドリライでもきっと素敵な銀さんを演じてくれるだろう。あとやっぱり、心洗われるような笑顔は必見!



★千歳 千里/東 啓介(19歳・187cm)
四天宝寺は、最後に加わったチームで、
 他のチームよりは短い時間ではありましたが、
 それ以上に密度濃い時間を過ごしました。
 最初はバラバラだったチームも、
 今では本当に家族のようです。
 皆で笑い、皆で考え、皆でご飯を食べる。
 本当に家族より多くの時間を過ごしていました。
 色々なことがありましたが、いまではとてもいい経験と、思い出になりました。」

 明るい関西弁の飛び交う四天宝寺にときおり混ざる、色っぽい熊本弁。四天宝寺にやってきた転校生の千歳千里は、クレバーで不敵に口角を上げる瞬間がとんでもなくかっこいいキャラクター。
 特技は書道。第一印象は「大人しそうだった」と口々に言われる人見知りなとんちゃん。けれど、今では仲良しになった流司くんとよくはしゃいでいるらしく、流司くんともども四天宝寺楽屋で一番うるさい2人と言われるくらい馴染んだ。可愛い大学生なのだ。
 そんな流司くんは夏のイベントで「とんすけは犬!」発言をしていたのだけれど、本当に血統書付きの大型犬という感じの男の子だったりする。育ちがよさそうで、品があって、身体が大きくて、懐いたら尻尾をぶんぶんふってくれそうな可愛げがある。
 四天宝寺公演ではメンバーの中に混ざりきれない異質な存在だったため、千歳を演じたとんちゃんは日替わりに参加出来ずに残念な思いをしたらしい。その代わり全国立海公演では日替わりで見かける回数がすごく多く、役も四天宝寺に馴染んで楽しそうにしていて、なんだか微笑ましかった。
 とんちゃんもテニミュで本格的にデビューした一人。高身長でくどくなくて綺麗な顔立ち、深く響く声、度胸と全部がそろっている。
 とまあ、立っているだけで色気のある男の子なのだけれど、少し蓋をあけて中身を見ると実はまだまだ年相応に幼くて、無邪気さと可愛さがあふれ出てくる。
狙わずにかっこいいと可愛いを行き来する大型犬なとんちゃん。自分のかっこよさも可愛さも知っているけれど、まだまだ無防備。今しか見れない極上の天然ものであることは間違いない!全力でおすすめ。
 
 

★遠山 金太郎役/松岡 広大(17歳・162cm)
「みんな
 わがままな俺を最後まで四天宝寺にいさせてくれて
 本当にありがとう。
 泣き虫でごめんね。
 でも
 泣いてたのは
 みんなともう立てないからなんだよね」

 高身長ぞろいの他のキャスト陣と比べると小さな身体。
 にもかかわらず、豊かな感情表現と身体のバネを存分に活かしたパワフルな演技で、会場中の視線を集めていた男の子がいた。松岡広大くんだ。
 他のキャストにも、可愛い、弟に欲しいと言われるような、人懐っこい笑顔が魅力的。広大くんがニコニコしているとこっちもついつい微笑んでしまう。
 広大くんはまだ高校生。しかし、舞台を観ている時に年齢を意識することは全くなく、むしろ役者としてのプロ意識の高さに圧倒されることばかりだった。だから、たまにブログで「今日までテストでした」と書いているのを見て、そうかまだ学生か!とハッとすることがしばしばあった。
「練習大好き!」と楽しそうに話す広大くんは、すべてにおいて手を抜かない。
 春の大運動会のオーディコメンタリ―で、横浜アリーナを暴れまわった広大くんが「やれることを全部やってる」と言われていたのだけれど、本当にその通りだなぁと思う。
 納得するまでストイックに追い続け、一切の甘えを見せない。四天宝寺は比較的年齢が若いとはいえ、広大くんにとっては年上ばかり。それでも「もっと公演を、チームを良いものにしたい」とパフォーマンスに関しては臆せずに意見をぶつけた。それが舞台に立つ者の責任だと知っているから。
 そんな広大くんが作り上げた金ちゃんは、広大くんのように可愛さとかっこよさを持ち合わせた男の子。普段の金ちゃんは、ちょっと我儘で無邪気でやんちゃで甘えん坊。なんだかんだ四天宝寺の先輩たちに懐いている可愛い年下。
 しかし、テニスコートに入った途端、闘志を燃やす瞳がギラリと光り、楽しくてたまらないというように不敵な笑みをこぼす。その時の金ちゃんはかっこいい!としか言えない男っぽさがある。
 あと少ししたら、背が伸び、頬の丸みが落ち、顔からも一気に幼さが抜けてくる頃だろうと思う。少年から青年に変わる一歩目を、広大くんはそっと踏み出そうとしている。
 可愛くてカッコよくて、『みんな、ありがとぉ』って泣きながら笑った、今しか見れない広大くんの儚くきらめく眩しさを、もう少しだけこの目で見ていたい。そんな風に思う。



★白石 蔵ノ介役/安西 慎太郎(20歳・170cm)
「この一年間本当に楽しかったです。
 苦しい事なんてありませんでした。
 舞台に立てる喜び。
 そしてお客様に四天宝寺、僕の演じる白石蔵ノ介を観て頂ける幸せ。
 だから毎日ウキウキでした♪
 改めて皆さんに支えられてここまでこれたと再確認しました。」

 白石蔵ノ介は正直設定だけでも生身で演じるのが怖くなるようなキャラクターだ。
 しかし、しんたくんは強かった。人一倍練習をする努力家なしんたくんは、“努力で天才を破る”白石と自分をうまく融合させて自分らしい白石を作り上げた。
 しんたくんの白石は、すごく生々しい感情を持った人だったように思う。二年生から四天宝寺部長を務める完璧主義者で、後輩からも同級生からもテニスにおいては絶対の信頼を寄せられている白石。そんな彼の強さや美しさではなく、弱さや泥臭さを丁寧に演じて浮かび上がらせた。
 揺るがないはずの白石が追い詰められていき、いつも薄く微笑んでいるような涼しい表情の下から、焦り、おそれ、弱さ、もろさ、悔しさ、そういうものがこぼれ落ちる瞬間は、何回観てもグッときてしまう。その時いつも、しんたくんは、表情の作り方やセリフの言い回しなど繊細な演技がすごく素敵な役者さんだなぁと思うのだ。
 四天宝寺の日替わりでは、お笑いをまったく理解できていないマジレス野郎として日々キャラ立ちしていき、その残念っぷりが人気を集めた。
 また、白石を演じるということは同時に四天宝寺をまとめる部長を担うということでもあった。年齢はメンバーのちょうど真ん中、役に入っているときはきっちり部長だけれど素になると途端にふわふわする天然で泣き虫なしんたくん。自分がまとめ役をしなければならないとは分かっていても、どうやってまとめればいいのか不安だったという。
「部長らしいことはなにもやってない」と話すしんたくんだけれど、それは自由さの中からこそ四天宝寺の化学反応が始まると知っているから。全国立海公演の千秋楽で、いつもと同じように飄々とおどけてみせたしんたくんは、やっぱり四天宝寺をのびのびと温かく導いたカッコ良い部長だった。
「自分が本気になったらみんながついてきてくれる」とそう笑ったしんたくんは、変わらぬ努力としなやかな強さを携えて、信頼し合うメンバーと共にドリライのステージに立つ。


★渡邊 オサム役/君沢 ユウキ(29歳・181cm)
「たくさんの声援ありがとう
 その声援が僕の大好きなあいつらを
 大きく魅力的に成長させてくれました
 それをずっとそばで見させてもらってきた
 こんなに恵まれた監督はいません
(中略)
 彼らと共に頭悩ませ長い道のり精一杯走ってこれたこと
 誇りに思っています」

 2ndの四天宝寺公演最大の発明は、間違いなくオサムちゃんだったと思う。テニミュに唯一登場する顧問役。前例のない立ち位置だけに難しかっただろうと想像するのだけれど、君沢さんは明るい笑顔で渡邊オサムという存在をテニミュの歴史に刻んだ。
 君沢さんの功績は大きく2つだと思っている。1つは、四天宝寺のキャストを支えた大人としての役割。2つ目は、公演の重石としての役割。
 テニミュでは、各校の部長や副部長役の子が自然とチームをまとめて、リーダーとしてふるまう傾向があるけれど、四天宝寺は君沢さんがいることで、安西くんの部長としての在り方も他校とは少し違うバランスになったように思う。その結果、全員が同じ目線に立って公演を作り上げるフラットなチーム体制になり、四天のフレッシュさや、わちゃわちゃとした空気感、みんなで面白いものを作りたい!というチームの強さがそのまま舞台に持ち込まれたように思う。
 そんな横のつながりの強固さと柔軟さは、彼らの“四天宝寺らしさ”と確実に地続きにあった。
 後者については、一目瞭然。四天宝寺ははちゃめちゃで愉快な学校なため、笑いを優先すると、全国大会準決勝という物語の重みが欠けてしまいがち。君沢さんはその重みを担った一人。はっちゃけるところではおおいにはっちゃけ、シリアスな場面はきっちり締めてくれた。年若い四天メンバーに足りないものを補って、大人の魅力で会場を圧倒した。
 とまあ、色んな角度からチームと公演を支え、おおいに慕われている君沢さんは、面倒見がよくてまったく壁を作らない人だという。
 四天はなぜかよくみんなで温泉に行くんだけど笑、温泉行きました!って写メにもさらっと君沢さんがいるし、かと思えば君沢さんの家でたこパしたり、手料理をふるまってもらったりと、本当に可愛がっているし、メンバーみんな君沢さんを敬愛して懐いている。すごく温かいひとなのだ。
 年長者の実力を見せつけ、四天の誰よりも大胆に遊び倒してくれるだろう君沢さん。スラリとした高身長にアラサ―の色気、甘いけれど精悍さのにじむ顔立ちと、気付いたら目が離せないこと間違いなし!


★おまけ
 今回もコンビ編を書いてみました。四天は完全に箱推しなので、コンビは少な目です。すみません。前回同様、おすすめコンビと理由を教えていただいたら、追記させていただきますので、よろしくお願いします♪

★佐藤 流司&安西 慎太郎
 この2人はすごーく不思議な空気感。別に表だってべたべたするようなこともなく、取り立てていつも一緒にいるってこともないんだけれど、流司くんがしんたくんを慕っているなってことも、しんたくんが流司くんを信頼してるんだなってことも、緩やかに伝わってくる。
 流司くんは出るときは出て、引く時は引き、まとめ役も裏方もどっちも出来るしっかり者なのだけれど、しんたくんの横にいる時は雰囲気がグッと和らいで見える。挫折しそうな時も励まされ、悩みをうんうんと聞いてくれ、地方公演では芝居について語り合い、慎太郎くんが部長で本当によかった、という流司くん。
 しんたくんはしんたくんで、演技に迷って泣いた時、チームをどうしていけばいいのか悩んだ時、ぽろっと流司くんに打ち明けていたりする。流司くんはしんたくんの弱い部分も見てきたのだろうし、普段はそのシュールなボケっぷりを茶化したりもするけれど、しんたくん演じる白石を見て「かっこいい。しびれます」と衒いなく言うし、しんたくんもしんたくんで「かっこいい」と本気で褒める。
 そんな2人の何とも言い難く優しい関係性は、白石部長と財前の空気にも自然と持ち込まれていて、流司くんの演じる財前は白石を尊敬していて強く出れないという、とっても可愛い後輩に仕上がっている。
 地方公演のどこかで、必ず2人で話す時間を作っていたという流司くんとしんたくん。表に出ていないエピソードもたくさんあるだろうだけど、賢い2人の語らなさもまた魅力。
ここがいい!と簡単に言い切れないけど、異質なようでしっくり馴染み、2人で並ぶと微笑ましい。流司くんの、あるいは財前くんの、無防備で純な部分がそっとしんたくんに、白石部長に預けられる。その一瞬がやけに眩しい。そっと息をのんで見守りたいなと思ってしまう。だいぶ役柄とキャストを混同しているけれど、私にとってはそんなコンビ。


★松岡 広大&小越 勇輝
 というわけで、東西ルーキーズの登場!四天の紹介と書いておきながら、小越くん引っ張りだしてごめんなさい。でも、この2人を書かないわけにはいかないだろうと思う。
 完全に広大くんの愛が重くて、小越くんが若干怖がりつつ始まった2人。最近はその重さにもなれて広大くんにも遠慮がなくなり、ちょっと邪険に扱い始め、不思議とうまく収まりつつあるように見える。とはいえ温度差はすごいことになったままなんだけど。笑
 小越くんと同じく服が好きという広大くんは、公演中もグイグイ迫って買い物に行ったりしていた。微笑ましいなぁとも思いつつ、あの小越くんに果敢に挑む猛禽っぷりにぞくぞくする感じもあり。笑
 ちなみにひと月前のブログでは「楽しく出来たのも うちの旦n、勇輝くんがいてからこそでした ありがとう(。'')☆」と冗談交じりに書いている広大くん。
 それもこれも、東西ルーキーズとして小越くんに並ぼうとガチンコで偉大な座長に向き合い、必死に背中を追ってきたこれまでや、寂しくて「終わりたくない」とこぼしてしまうような充実した日々があったからこそ。
 というわけでドリライは、可愛くも奥深い、東西ルーキーの攻防にも注目してみてください!笑

 
 四天宝寺キャスト編におつきあいいただきまして、ありがとうございました。
 四天キャスト大好きなのですが、全体的にマジメで平和主義者で努力家でどことなくシュールな人の集まりなので、魅力を伝えるのが難しいですね。私の力不足です。
 なので、四天宝寺はほんと明るいんで!パフォーマンス見てください!と強く言っておきます。笑
 繰り返しになりますが、ドリライまだまだ間に合います!ドリライで初めてテニミュを観たという方もかなり多いようですし、とっつきやすい場ではあるのかなぁとも思います。

 ドリライまであとわずかですが、気合が残っていたら立海まで書けたらいいなぁと思います。
 長々とありがとうございました!